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フロー型メディアとストック型メディアの違い:自治体が活用する代表的SNSの特徴②
更新日:2020年3月3日
こんにちは!
チーム・エムツー 自治体地域振興・広報PR総合支援チームです!
本記事では、代表的なSNSの特徴に関する記事(元記事へリンク)でご紹介した情報に加えて、各SNS・ウェブメディアごとの特性についてご紹介します。
もうすでに自治体様が複数のSNSやウェブメディアを活用して地域内外への方々へ各種の情報発信を行うのが一般的になっているのは皆様ご存知の通りですね。
各SNS・ウェブメディア活用の意図は?
それぞれのメディアの用途・意図としては、ご担当される部署によって変わると思いますが、
・観光PRの情報発信
・各自治体、担当部署の施策や取り組み、地域情報の展開
・首長様のメッセージ、構想・理念、日々の考え等の発信
・災害等の緊急時の市民との情報共有
等々
このように多岐にわたると思います。
とはいえ、これらの項目には根底に共通する目的もあります。
その目的とは「情報を掲載・発信することにより、情報取得者(閲覧者・視聴者)になにかしらの行動を起こしてもらう」ことが、ひとつに挙げられるでしょう。
本記事での伝えたいメッセージを結論として先に記載しますが、
SNSやウェブメディアに限らず、「情報伝達先に、なにかしらの行動を起こしてもらう(期待する)」ことは、他者に情報を伝達する際の共通項ともいえると思います。
さて、それぞれの用途について目的(ゴール)を掘り下げて、
少し具体的に分解・例示をさせていただきますと以下の通りです。
※例示なので、自治体様・ご担当者様によって過不足・差分があるのはご了承ください。
●観光PRの情報発信
(目的) → 地域のファン増加・興味喚起を起こし地域への訪問・旅行を促進(誘客・集客)
●各自治体、担当部署の施策や取り組み、地域情報の展開
(目的) → 住民の皆様への行政理解を深めていただく。行政サービスを公正・公平に行き届かせ、住民の皆様に受けていただく。(行政サービスの公正提供)
●首長様のメッセージ、構想・理念、日々の考え等の発信
(目的) → 住民の市政への理解促進、地域への親愛度醸成、観光PRによる集客促進、緊急時の災害対応方針の発表など(市政情報発信等、記事・投稿その時々により変化有り)
●災害等の緊急時の市民との情報共有
(目的) → 災害における確度の高い情報取得から命を優先した安全な行動をしてい
ただく、救援物資や避難所等の情報がある場合に的確な情報を取得して少しでも安心して生活復旧を目指していただく(安全対策・災害復旧・公衆衛生)
その目的である「なにかしらの行動を起こしてもらう」ために、WEB上に掲載・発信する情報について活用するメディアの特徴を把握しておいたほうがいいというのはご理解いただけると思います。
自治体が活用する代表的SNSと情報取得者から見た特徴
さて、以前の記事(アンケート記事)でも自治体様が活用するSNSやウェブメディアの代表格は
であることはご紹介いたしました。
(自治体の広報部署・観光部署・ゆるキャラがメインとなるアカウント含む)
その他、自治体様自身の公式ホームページ・公式ウェブサイトはもちろんですが、
自治体様が上記以外に活用されているSNSやウェブメディアとしては、
自治体用LINE公式アカウント、YouTubeの公式チャンネル、公式ブログ等もあります。
そして、それぞれに下記の大きく2つに視点をおいて、
(1)情報取得者(閲覧者・視聴者)の【行動的観点】
→「能動的」に情報を取得(検索等の行為)しに行くことが多い
or
→「受動的」に情報を閲覧することが多い
(2)情報掲載・投稿の【時間的観点】
→「賞味期限が短い」
≒ コンテンツ(投稿内容)が流れやすくリアルタイム性が強い
or
→「賞味期限が長い」
≒ 後から見直すコンテンツとしての価値があるストック性が強い
以下の大きく3種類のメディアに分別することができます。
●ストック型メディア
●半ストック型メディア
●フロー型メディア
それぞれについて解説していきます。
●ストック型メディア
まずは代表的かつ必須なものからご紹介すると公式ウェブサイト・ホームページなどがあげられます。
特徴としては、情報取得者が情報に接するためには「能動的」に「検索」という行動をする必要があります。
検索をすることにより、情報取得者は情報掲載がリアルタイムでなくても見ることが可能になりますし、過去の投稿内容・情報発信の内容に一定期間保存されておくべき価値があり、また繰り返し見返すことがある場合が多いです。
同様の特性を持つメディアとして、広報部署や観光部署、PRに積極的な首長様が記事を投稿されている公式ブログ等の事例も多く見かけますね。
他にはYouTubeの公式チャンネルも、ストック型メディアとして分類されます。
●半ストック型メディア
こちらは、Instagramが代表的なものになります。
アプリを立ち上げる能動さは必要ですが、基本的には情報への接触はタイムラインやストーリー等のコンテンツに触れる・情報に接する方法を考えると行動の観点では、その多くが「受動的」になります。
また、# をキーワードの頭にくっつける「ハッシュタグ」を活用して検索することが情報を探す主な使い方であり、この部分においては「能動的」であり、写真や画像はコンテンツとして、リアルタイムでなくても後から見てもらえる側面もあるため半ストック型メディアとなります。
(※半フロー型とも言えますが本記事では半ストック型メディアと呼称します)
●フロー型メディア
代表は、Twitter、Facebook、LINE公式アカウントです。
こちらも基本的には情報への接触方法・取得方法はフォローしている他者ユーザーのタイムラインを閲覧する行動が大半のため「受動的」です。
Facebookでは、特定のコミュニティやグループに所属していても新規投稿があれば閲覧するという行動が大半ですので、やはり受動的側面が強いです。
また、時間的観点でTwitterは特に140文字の文字数制限があるために検索エンジンには引っ掛かりにくく、閲覧者はタイムラインを眺め、投稿者はその時々の情報発信をするメディアであるという特徴があるためリアルタイム性が強く、コンテンツの賞味期限が短めです。
Facebookでも自治体様における投稿内容としては、イベント告知やプロモーションなどもそのときどきの投稿が多いため、リアルタイム性が強いため「フロー型メディア」と区別できます。
ここまでの分類を簡易的に図にしたのがこちらです。
(図内の各メディア位置付けはあくまで便宜上のイメージ配置として捉えてください。)

なお上記説明文や図において、それぞれのメディアの特徴や使い方も複数あるため、閲覧者が活用されている情報取得の仕方、捉え方・考え方によっては分類方法が変わる場合・可能性もありますが、一つの捉え方としてご認識いただければと思います。
※例えば、各種メディアでフィード(新規投稿等の通知設定)を仕様を活用している場合などは、ストック型メディアもリアルタイム性が強く・受動的な側面も出てきますし、Twitterでもハッシュタグ検索などもするので能動的な側面もあります。
情報は発信して終わりではない「行動を起こしてもらう」
結論の繰り返しになりますが、情報は発信して終わりではありません。
発信することで、情報取得者になにかしらの行動・アクションを起こしてもらうことが最終目的のひとつです。
自治体の情報発信をされている方にとっては、
・地域に興味を持ってもらう
・地域の情報を拡散してもらう
・自治体の取り組みを理解、承認してもらう
・地域に訪れてもらう、移住してもらう
・行政サービスを行き届かせて住民にメリットを享受してもらう
・災害等の緊急時も含めて確度の高い必要な情報を取得して安全、安心に暮らしてもらう
等
目的別に、メディアの特徴を理解して、効果的に使い分け生きた情報を発信していきましょう。
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